ThinkPad X270 X260でWiGigに対応していると
ケーブルレスでデュアルモニタや周辺機器が接続できた
ですが、残念ながら、
ThinkPad X280ではWiGig対応にカスタマイズできない
WiGig対応機種だと、ThinkPad WiGigドックに外部モニタやHDDなどの周辺機器につなげておき、そばに近づけるだけで自動認識され、マルチディスプレイ環境を構築。
デスクの上にドックを置いてもかさばらない手のひらサイズがよかった。
いちいち、モニターケーブルをつなげる手間が省るし、「周辺機器すらワイヤレスで認識してくれるなんて!」と、感動を覚えたものです
振り返るとWiGig対応のモデルは2016年、2017年の2年間に発売されたThinkPad。
すべての機種で対応しているわけではなく、ワイヤレスLANアダプターを「インテル Tri-Band Wireless-AC 18260」にカスタマイズしたThinkPadのみ。
今、販売しているThinkPad X280をレノボの直販でカスタマイズすると、ワイヤレスLANは「インテル® Dual Band Wireless-AC 8265(2×2) + Bluetooth 4.1 vPro対応」のみです。
以前のモデルでは3種類のワイヤレスLANアダプターが選択でき、WiGigを選ぶと排他的にLTEが選べなくなったり、どれを選べばいいのか悩みの種でもあった。
X280カスタマイズの際は、現状1種類しかなく、購入する側としてはわかりやすくなりました。
WiGig対応 ThinkPadの見分け方
WiGig対応のX1 Carbon 2017と非対応のX280の無線LANモジュール部分を確認。
X280はDualbandで無線LANアンテナが2本モジュールに接続されている。
WiGig対応のX1 Carbonは1本多い3本でWiGig用のアンテナが別途敷設されている。
これがTri-Bandと呼ばれる理由なんでしょう。
ちなみに、WiGig対応のThinkPadにはintel Wireless Dock Managerがあらかじめインストールされている。
WiGigドックの状態や接続を管理しているソフト。
リカバリーして、ワイヤレスドックマネージャーがあるならば、WiGigに対応している一つの判断材料になる。
X1 CarbonのTri-Band Wireless-AC 18260をX280に取り付ければ、WiGigが使えるようになるかも。
ただ、アンテナ線をどう処理するのかが問題。
WiGigの電波はシビアなので、敷設が難しそう。
WiGigがなくなった理由は?
WiGig自体はWiFi、無線通信技術の1規格(802.11ad)
ThinkPadに内蔵の無線LANモジュールを提供しているintelが2017年後半にWiGig対応製品の出荷終了を発表しました。
今後、WiGigで使われていた60GHZ帯はワイヤレスVRのヘッドセットに活用されるとのこと
2017年のintelの決定により、2018年モデルではWiGig対応のThinkPadがなくなったと思われます。
WiFiの技術は日進月歩。常に速度の速い規格が発表され、高速化の一途をたどっています。
今後のモデルでWiGigに代わるワイヤレスドックシステムが出てくることをひそかに期待。
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